シーフル・ニュース 2015年8月1日号

【事例紹介】北海道・羽幌町スポーツイベント活性化事業実行委員会

第37回宣言タイム制・オロロンライン全道マラソン大会

※ 写真を押すと大きいものがご覧いただけます

 羽幌(はぼろ)という町をご存知だろうか。

 北海道北部、留萌の北約50kmに位置する、日本海に面した人口約7,500の町である。公共交通機関によるアクセスは札幌駅から沿岸バス(特急はぼろ号)で3時間超かかる。観光案内(パンフレット)によると、羽幌町には2つの日本一がある。1つは甘エビの水揚げ量日本一、もう1つはウニの品質日本一である。前者は絶対的なものであるが、後者は「自負」である。ウニの品質をどうやって測定するかはよくわからないが、旨いことに変わりはない(羽幌町に属する天売島のウニは日本一の味覚と謳われている)。

「北のにしん屋さん」のはぼろ丼

閉じる

「北のにしん屋さん」のはぼろ丼

 地元の方オススメの食堂「北のにしん屋さん」。ここで食した「はぼろ丼」は絶品。洒落たお店じゃないけれど、この丼を食べると北海道を食した気分になれる。むしろ洒落ていない方が、この丼にはあっている。そんな豪快に海の幸がのった逸品なのだ。一緒に行った仕事仲間と「旨いねー。旨いねー」と何回言っただろうか。この丼が1,200円。ちょっと卑しくはあるが「これを都内で食べたらいくらするだろうね。」といった話にもなった。結論はプライスレス。だって、すぐそこで獲れたもので、ここに来ないと食べられない新鮮さなのだから。

第37回 宣言タイム制オロロンライン全道マラソン大会スタート前の様子

閉じる

第37回 宣言タイム制オロロンライン全道マラソン大会スタート前の様子

 さて、この羽幌町には、今年(2015年)で37回を迎えた「オロロンライン全道マラソン大会」という宣言タイム制のユニークなマラソン大会がある。宣言タイム制とは、申込み時に宣言したタイムと実際走ったタイムがどれだけ近いかで順位が付くルールのことである。宣言タイム制であると、遅い速いで優劣が決まらないからどんなに遅いランナーでも入賞のチャンスがある。目標をしっかり立てて目標に向かって頑張るという本来のスポーツの良さも失わない。そういった誰でも楽しめる大会だ。

第37回宣言タイム制・オロロンライン全道マラソン大会を楽しむ参加者

閉じる

第37回宣言タイム制・オロロンライン全道マラソン大会を楽しむ参加者

 自動計測を実施し、町のスポーツ活性化事業を成功させたいという想いが当社に届いたのは2015年4月初旬。当社のシステムは、一般的なマラソン大会の処理はできるようにはなっていたものの、宣言タイム制で順位付けをする機能は入っていなかった。しかし、自分たちの力で自動計測を実施し、町のスポーツ活性化事業を成功させたいという想いを感じとり、当社のクラウド・サービスに宣言タイム制で順位が付けられるよう機能追加することを即決した。

 羽幌町には独自に開発した専用に処理するソフトウェアがあったとはいえ、今までの手動計測による計時の方法ではタイムの打ち込みを行うことが必要で、その後の様々な処理を考えると労力は並大抵ではなかっただろうと想像する。これを解決する一助となればということで、当社サービスを利用していただくことになった。

イベント終了後、順位表(記録)を閲覧する参加者

閉じる

イベント終了後、順位表(記録)を閲覧する参加者

 オロロンライン全道マラソン大会が行われた2015年7月26日は、羽幌町のスタッフによる自動計測が実施された画期的な日となった。短い準備期間の中で記録取得、折り返しチェック、順位表・表彰状の出力まで行うことができた。しかし、まだまだ改善点が多いのも事実である。自動計測機の導入によるスポーツ事業の活性化という挑戦は、羽幌町だけでなく、当社にとっても始まったばかりである。当社は、この挑戦が続く限りサポートをしていく予定である。

イベント終了後のバーベキューもこの大会の魅力

閉じる

イベント終了後のバーベキューもこの大会の魅力

 イベント終了後、参加者たちの交流会が終わったあと、スタッフとともにバーベキューをいただいた。ジンギスカン、イカ、ニシン、そして、甘エビ。スタッフが「甘エビはこうやって食べた方が旨い」と言って教えてくれた。箱どっさりの生の甘エビの殻をむき醤油をかけて、そのままかぶりついたときに染み出たミソは、臭みがまったくなく、とても濃厚で甘かった。

※ 当社では1,500人以下の参加者のイベントのタイム計測で利用できるクラウド・サービス LTSportsを提供しております。また、今回開発した宣言タイム制をクラウド・サービスの標準機能(トリム計時機能)としました。機能詳細・料金等のお問合せは、当社ホームページからお願いいたします。